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定年後、40年ぶりに古里に戻りました。何かしていないと圧倒的な時間に押しつぶされてしまう。思い描いていた「晴耕雨読の境地とやら」を意地でもやり抜くぞ、「課題を持った気の張った暮らし」を、と第二の人生をスタートしました。
しかし数年経つと、晴耕雨読ならぬ晴耕休雨読休の生活に。休みを挟みながら、畑をうろつき、本もパソコンもそこそこに、我が妻も受け入れてくれた我が家のライフスタイルへ。そんなくらしの中で見つけた2人の楽しみは、孫たちがこの田舎に泊まりに来ること。裏山の竹を切ってそうめん流しをし、山あいに作った手作りのかまどで、飯ごう炊さんして出迎えます。都会育ちの孫たちの驚きの表情や、わくわくする顔を見るのは至福の瞬間。まるで少年時代の自分に接するかのような不思議な気持ちになることもしばしば。意地を張らない身の丈にあった「流れに身を任せた生活」に落ち着き始めた私たちです。