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美しい夜明けに出会うと母から繰り返し聞いた、私が生まれた“朝”のことを想う。
父も母も満州引き揚げ者で再婚同士だった。父は青年教師で一家を築いていたが、引き揚げの途中で奥さんと三人の子ども達を失った。母も御主人と一人の女の子を失っていた。
その二人が宮崎の延岡で出会い、様々な葛藤を経て再婚し、私が生まれた。
産気づいた母の様子に、あわてて産姿さんを呼びに跳び出した父の目に、明け方の東の空は、それはそれは美しかったと聞いた。
二人の人生の夜明けという意味も込めて、私の名は「暁子」と付いた。
いつからか、夜明けの空を眺めるひとときが、私の一日の中でのゴールデンタイムになっていた。明けていく空を見つめながら、共に八十才過ぎ迄、生き抜いてくれた両親に感謝すると共に、幼くして、若くして逝った六人の命を深く想う。「貴方達の命も抱きしめて、丁寧に生きていきます・・・。」