ホーム > 2009年度銀賞受賞作品一覧 > 2009年度銀賞

春、花粉症も何のその。夏、体育館の温度計は36℃を指している。老体とは言え、汗が飛び散る。秋、汗ばんだ肌に秋風が心地よい。冬、かじかんだ手足、固くなっている身体、が打ち始めればほぐれて来るのがわかる。「よっしゃ~」「くやしい~」言葉や感情が飛び交う。自分のミスに笑い、人の失敗に笑う。自分の快挙に喜び、人の快挙に歓声をあげる。
60年以上の歳月、別の世界で暮し、知り合うこともなかった十余人が出会ったのは自治体が主催する高齢者大学だった。そこで立ち上げた卓球クラブ。
あれから5年、打ち合う事が楽しく、語り合うことで沈みがちな高齢者の気持を盛り立てる。皆に会える火曜日、金曜日を待ち、汗を流して運動する場があることに感謝せずにはいられない。「あー楽しかった!」「今日も一日よく遊ばせてもらったね」ストレスを解消してそれぞれの家路へつく。
「80才まで元気でやろうね」が合言葉であり目標である。70歳前後、我が卓球クラブの絆はかたい。