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子どもの頃、男の子はいたずらをすると大人に「わんさこき」と呼ばれたものです。50も半ばを過ぎたおじさん達はりっぱな「わんさこき」に成長し、おひとり様専用野天風呂作りに励み「あ~でもない、こ~でもない」を繰り返す。出来上れば傍らに野の花を飾ることも忘れずに缶ビール1本を持ってそれぞれが「あ~最高!」
「早く入りたい」と言う妻達も大笑いで相伴。自宅の他に山間の小さな部落の農家を求め、手入れをして仲間に提供してくれる友人の好意に甘えて、囲炉裏を囲んで地酒などを持ち寄る。隅っこで煙りにまかれながら思ったことがある。千と千尋の湯屋に集まってのんびりする神様達と同じでここに集まって世間離れした話で盛り上がっているこの人達は、本当は神様かも・・・。そんな時間を大好きだけれど、この家もいつかは朽ち果てる、愉快な時間も永遠ではないことを皆腹底にくくっている。今年も誰かが言い出すに違いない。「そろそろ新蕎麦会だよね」。