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私は60才の定年後、登山を再開した。山の魅力と、自分の気力と体力を確認するためである。
春山は新緑、夏山は高山植物のお花畑に迎えられ、秋山の紅葉は、都会では味わえない鮮やかさである。
また、山頂付近から眺めるご来光や、夕日も素晴らしい。
峰々が赤く染まる様は、神秘的な美しさである。
実は、山に登る目的がもう一つある。同じ山仲間に素敵な方がいるのだ。登山道に浮き石があれば取り除き、メンバーの中で遅れる人がいると付き添って歩き、時には荷物を持ってあげたりもする。実に気配りの豊かな方で、私のイメージの中に存在する理想的な女性である。
お互いに孫がいる年齢なので、発展することはない。
でも「青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方をいう。」とはサムエル・ウルマンの言葉であるが、これに従えば、私は第二の青春の真っ直中にいるのだ。